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北多摩経・年間PV1位は「東村山シフォン」 飲食店への支援など「食」の関心高まる

北多摩経済新聞の年間ランキング1位となった「東村山シフォン」

北多摩経済新聞の年間ランキング1位となった「東村山シフォン」

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 北多摩5市をカバーする北多摩経済新聞の2020年PV(ページビュー)ランキングは、東村山にオープンしたテークアウトのシフォンケーキ専門店を紹介する記事が1位に輝いた。

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 ランキングは今年1月1日から12月10日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。

1. 東村山にテークアウトのシフォンケーキ専門店 無添加にこだわり庭先販売(10/9)

2. 小平で初の「こだバル」開催へ 「いろんな店知りたい」の声受け街コン刷新(1/15)

3. 東村山駅前にバナナジュース専門店 バー間借りで朝の通勤客ターゲットに(9/8)

4. 東村山にグルテンフリーカフェ「コモンズキッチン」 素材にこだわり生産者の思いつなぐ(9/7)

5. 東久留米の飲食店らが存続支援呼び掛け 食事券に店舗ごとのリターンも(6/19)

6. 小平市が学校給食レシピ70点以上公開 給食調理員が在宅で作成(5/12)

7. 「#東村山エール飯」 ハッシュタグ投稿でテークアウト応援、別府のプロジェクトに続け(3/27)

8. 「#西東京まちめし」始動 SNS投稿とマップアプリの双方から飲食店にエール(4/10)

9. 「KODAIRA BENTO MAP」市民有志が作成 外食自粛ムード受け、個人店後押し(3/6)

10. 東村山のハナショウブ、ドローン撮影の動画公開 「菖蒲まつり」の代わりに(7/6)

 「お菓子作りが好き」だというオーナーが週に3日、庭先で販売する小さなシフォンケーキ専門店の記事が2位以下を大きく引き離し、予想外の伸びを見せた。新型コロナ下で気の抜けない日々が続く中、心の休まる「おやつ」への関心が高まったとみられる。個人店の記事が1位となったのは、北多摩経済新聞の上半期・年間ランキングを通して初めて。

 2位は上半期ランキングで1位を獲得した「こだバル」、3位は近年増加傾向にある「間借り営業」スタイルのバナナジュース専門店「まがりDEバナナ東村山本店」の記事だった。

 4位には、東村山で米粉やそば粉を使ったスイーツなどを提供するカフェ「Commons kitchen(コモンズキッチン)」の記事が続いた。5位は緊急事態宣言の解除以降も続く苦境を乗り越えようと、東久留米の飲食店らが挑戦したクラウドファンディングを伝える記事。6位には、在宅勤務中の給食調理員が作成した小平市の「家庭でできる給食レシピ」公開の記事がランクインした。

 7位から9位までは、「東村山エール飯」「西東京まちめし」「KODAIRA BENTO MAP」と、コロナ禍で打撃を受けた飲食店を救おうとする取り組みの記事が並んだ。SNSへのハッシュタグ投稿や有志が自主的にまとめたテークアウトマップなど、市民参加型プロジェクトの広がりがうかがえる結果となった。

 10位は、毎年恒例の「東村山菖蒲まつり」開催を見送った代わりに、レース用ドローンで撮影した北山公園のハナショウブ動画公開を紹介する記事。そのほか、新型コロナウイルス感染による肺炎で3月29日に70歳で亡くなったタレント・志村けんさんが東村山名誉市民になったことを受け、志村さんの長兄・知之さんからのコメントを写真と共に伝える記事にも注目が集まった。

 上位30記事をエリア別で見ると、東村山(14)、小平(9)、西東京(5)、東久留米(2)の順となった。

 コロナ下で小売りチェーンの売り上げも郊外店が伸びるなどの変化があり、今後も各社の動きがあるとみられる。一方で個人店も新しい生活様式の中、生き残りの道を探り続けている。2021年も地元メディアならではの視点を持ちながら、大手が報じない広域北多摩圏の動向を伝えていきたい。

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