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清瀬小の児童らが「みつばちプロジェクト」PR オリジナルソングとポスターで

楽曲制作グループの児童ら。どんな楽器を入れるかも自分たちで考えた

楽曲制作グループの児童ら。どんな楽器を入れるかも自分たちで考えた

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 清瀬市立清瀬小学校(清瀬市中里5)の5年生児童が、隣接する市役所の養蜂事業「みつばちプロジェクト」を広めようとオリジナルソングやポスターを制作し、PRしている。

ポスターの一部

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 以前は校内の水場に飛んでくるミツバチを快く思っていなかった子どもたちだが、「総合的な学習の時間」の中で「なぜ、市役所の屋上でわざわざ養蜂をしているのか」を調べ始めたという。インターネットや市報で集めた情報が正しいかどうかを確かめようと、市の職員へ直接話を聞くことに。昨年7月には、養蜂事業を担当する海老澤雄一さんによる出前講座が学年全体で行われ、「地域の連携を深め、自然環境を守っていくため」だと説明。最後は「皆さんがプロジェクトを広める『広報マン』になってください」と締めくくった。

 主任教諭の原田真里江さんは「3クラスある生徒たちがそれぞれに考え、ポスター制作や地域の清掃活動へと広がっていった」と振り返る。1組と3組の児童はグループごとに制作したポスターをコンビニや駅前、店舗などへ掲示。パンフレットと合わせると、市外を含めた掲示・設置場所は50カ所近くになるという。

 2組の児童も当初はポスターを制作する予定だったが、公園の清掃時に地域ラジオのパーソナリティーを務める柳瀬ゴローさんと出会ったことをきっかけに、番組内でPRするためのオリジナルソング作りへ方向転換した。「楽曲制作の中心になった10人の子どもたちが楽器を追加してみようとか指文字を入れてみようなど、さまざまなアイデアを出して作り上げた」オリジナルソングだが、「最初の収録は本人たちの納得がいかなかったようで、バージョンアップしたものを近日中に学校のホームページへアップする予定」だという。

 昨年の4月に東村山市から赴任してきた原田さん。「自然豊かな清瀬市は、地域の質を生かした学びに最適の環境だと感じた。校内にとどまらず、子どもたちが先生以外の人と関わる機会にもなるので、(ミツバチ学習を)来年度も続けていきたい」と意欲を見せる。

 海老澤さんは「市役所での養蜂に反対していた小学校がミツバチのことを学んでくれるようになり、感慨深い。庁舎建て替えに伴う引っ越し作業でミツバチの数もぐっと減ってしまったが、子どもたちの応援が支えになっている」と笑顔を見せる。

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