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小平市、地元の野菜を給食に 6月24日は「夏野菜カレーの日」

子どもたちの手で配膳された夏野菜カレー

子どもたちの手で配膳された夏野菜カレー

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 小平市は24日、19校ある市内の公立小学校と一部の保育園で一斉に、地場産の野菜を学校給食に使った「夏野菜カレーの日」を行った。これに合わせて市役所食堂では、給食のレシピを参考にした限定メニューを提供した。

市役所食堂のこの日限定の夏野菜カレー

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 小平市立小平第十一小学校(小平市花小金井4)の給食室には早朝7時ごろから、次々と野菜が納品された。市内農家の川里さんからは「大きいのが特徴」という玉ネギが、JAからはナスやピーマン、ズッキーニなど計10種類、全て地元・小平産の夏野菜だ。

 同市の小学校給食は、学校ごとに専属の職員を配置し、食材の調達から調理を一貫して行う「自校方式」を採用する。そのため、夏野菜カレーといっても各校で特徴が異なり、バラエティーに富む。同校では栄養士の鈴木さんが、児童687人分のレシピを担当する。「できるだけ多くの野菜を食べてほしい」との思いから、カレーにはあまり使わないズッキーニやインゲンなどの野菜を盛り込んだ。鈴木さんは「最高においしいカレーに仕上がっている」と自信を見せる。

 こうして完成したカレーを、子どもたちは「何日も前から楽しみにしていた」という。野菜がたっぷり入ったカレーを食べて「野菜が甘かった」「来年もまた出してほしい」などと、思い思いの感想を口にした。

 この夏野菜カレーを多くの人に食べてもらうおうと同市では、学校給食のレシピを参考に調理した「夏野菜カレーの日」限定メニューが、市役所6階の食堂に登場した。市産業振興課の植原さんによると「毎年300食以上を販売する人気メニュー」だという。

 2012(平成24)年に始まったこうした取り組みは今年で10回目を数える。「四季の変化で、食べられる野菜の違いを知ってほしい」との狙いから、冬には「冬野菜煮だんご(すいとん)」を提供する。

 「夏野菜カレーの日」は、初夏の季節行事として定着している。第十一小学校の成田副校長は「(コロナウイルスの)感染予防をしっかりして、とにかく安全で元気に夏をすごしてほしい」と、夏休みを目前にした子どもたちへメッセージを送る。

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