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東久留米でコミュニティービジネスのシンポジウム 多摩エリアの未来探る

「ビジネスで地域の課題解決と地域活性を」と呼びかける世話人に応え、多くの参加者が集まった

「ビジネスで地域の課題解決と地域活性を」と呼びかける世話人に応え、多くの参加者が集まった

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 「まちを元気にするプロデュース力を学ぶ」をテーマに活動する多摩コミュニティビジネス(以下、多摩CB)ネットワークが2月24日、「多摩コミュニティビジネスシンポジウム2019」を開催した。会場は学校法人自由学園(東久留米市学園町1)。

同シンポジウムでは初の試みとなる「自由学園キャンパスツアー」の様子

 ビジネスでコミュニティーの課題解決を図る企業・事業家の学びや交流を推進する同団体は、2009年に発足し今年10周年を迎えた。多摩信用金庫・広域関東圏CB推進協議会が主催する「多摩CBシンポジウム」の参加者を中心に始まり、毎年シンポジウムや分科会活動を行っている。世話人は、堀池喜一郎さん、竹内千寿恵さん、長島剛さん、有賀達郎さん、石原靖之さんの5人。今年は「一生につながる出会いが今はじまる」をテーマに10年間の活動を振り返り、多摩エリアの未来の姿を探るシンポジウムを開いた。

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 シンポジウムは同学園の60周年記念講堂で行われ、「創世」「挑戦」「未来」の3つのテーマについてキーノートスピーチとパネルディスカッションを行った。4時間半にわたったシンポジウムは、14人が登壇し約240人が参加する熱気あふれる一日となった。

 「創世」をテーマにスピーチしたのは、「いろどり」(徳島県)の社長を務める横石知二さん。過疎化が進む農村地で「葉っぱビジネス」で成功を収めた実例から、「プロデュース力を学ぶ」をタイトルにスピーチを行った。「挑戦」については、横浜市政策局共創推進室共創推進課課長補佐の河村昌美さんが、行政と企業が協働する窓口「共創フロント」について「自治体が動くと未来が見える」をスピーチした。

 「未来」は、日蓮宗住職で立正大学客員教授の高野誠鮮さんによる「よそもの・わかもの・ばかもの+くせものが必要」。なりたくなかった公務員になり、着任先でUFOでの町づくりやブランド米のために奔走したエピソードや信念を披露した。3つのテーマを通し、「仕組みを作り情報を共有する」「環境が異なる一つ一つの事案を対話によって解決していく」「主体的に本気で関わる」「自活自立する持続可能な社会」「理念・戦略を実行する力」など、地域の課題をビジネスで解決し、活性化に成功している各事例を紹介した。

 続くディスカッションでは、テーマごとに多摩エリアで事業を展開する事業者や職員3、4人ずつが登壇。市民や民間企業・行政との関係づくりなど、具体的なエピソードや課題についてパネルディスカッションを行った。

 今回のシンポジウムでは、希望者を対象に会場である自由学園のキャンパスツアーや、シンポジウム途中にデンマーク体操を全員で行うなど、初の取り組みも。キャンパスツアーでは約60人の参加者が3グループに分かれ、高橋学園長や教師、大学に当たる最高学部学生の案内により敷地内を見学。建築家・遠藤新さんが設計した校舎や、自然から学ぶ学園内の環境を見学しながら、活動の様子や学園の理念について説明を受けた。

 初めて学園を訪れたというツアー参加者は「自由学園があるのは知っていたが、実際に歩き話を聞いて、その素晴らしさを実感できた。この環境が地元にあるのはうれしい」と話した。

 ツアー後はビジネスフェア(交流会)が最高学部棟で開かれ、20組の会社・団体による展示のほか、参加者同士の交流する姿が見られた。参加者からは「ものすごい情報量と内容で頭がいっぱい。大変興味深くあっという間だった」「多摩地域の人たちの情熱に驚いた」などの感想が挙がった。

※2019/2/27 一部内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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