「春を祝うジョン・ビリング・イースターライアーコンサート」が4月21日、「自由学園みらいかん」(東久留米市学園町1)で開催される。主催は南沢シュタイナー子ども園を育てる会。
「自由学園みらいかん」は学校法人「自由学園」の新建造物として2017年12月に完工した、子どものための複合施設。生徒が植林し育てた木材を使った建物は2018年度グッドデザイン賞を受賞した。
ライアー(Lyre、Leier)はギリシャ神話のアポロンが持つたて琴(リラ)をルーツとする楽器で、1926年にスイスで治療教育家、音楽家であるエドムント・プラハトと彫刻家であるゲルトナーによって作られた。「オイリュトミー」という舞台芸術の伴奏に使うほか、音楽療法、幼児教育などにふさわしい「包み込むような響き」を作り出す楽器として、シュタイナー教育の場でも広まっている。「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」で使われ、柔らかい音色は国内でも話題となった。
今回はイギリス人で「ライアー演奏の第一人者」であるジョン・ビリングさんの演奏のほか、自由学園卒業生でライアー奏者の吉良創(はじめ)さんや「南沢ライアーアンサンブル」も加わり、ヒノキの香る建物でライアーの優しい音色を披露する。
コンサート担当の金子佳代子さんは「ライアーはまだ新しい楽器なので、なじみのない方もいると思うが、世界で活躍するビリングさんの演奏と建物の響き合いを十分に楽しんでいただけるのでは。CD販売もあるので、ライアーという楽器を身近に感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
プログラムは2部制。1部「ちいさいひとのために」(乳幼児連れ可)は10時開場、10時30分開演、2部(中学生以上対象)は13時開場、13時30分開演。チケット料金はそれぞれ異なる。問い合わせは南沢シュタイナー子ども園を育てる会(TEL 042-470-0843)で受け付ける。