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小平グリーンロード沿いの夜を彩る「灯りまつり」 伝統の光を後世に

「たけのこ公園」では竹林を生かし「灯りの道」を演出する(写真提供=小平市)

「たけのこ公園」では竹林を生かし「灯りの道」を演出する(写真提供=小平市)

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 小平グリーンロード沿いの公園などで8月3日、「第14回小平グリーンロード灯(あか)りまつり」が開催される。

市民が創る一晩だけの光の輪

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 小平の夏の風物詩になっている「灯りまつり」。小平グリーンロードを舞台とする市民参加のイベントとして、毎年8月の第1土曜に行われている。産業振興課の中田智久さんは「小平では宵宮や祭礼の際に、言葉遊びや駄じゃれに合わせて絵を描いた地口行灯(あんどん)を飾る風習がある。昔の人たちは、とっておきの地口を考え祭りなどに飾って披露し、言葉の面白さを競っていた。そこには、見た人が笑顔で道を通ってほしいという願いが込められている。今でも神社の祭礼時に飾る家はあるが、年々その数は少なくなってきており、この伝統を後世に伝えていきたいという願いから、2006年に灯りまつりが始まった」と話す。

 会場は、小平グリーンロードの狭山・境緑道、玉川上水沿いの公園や施設など計14会場。静かな中で灯籠を鑑賞するしっとりとした雰囲気の会場もあれば、模擬店の出るにぎやかな会場やアプローチカップ・ペットボトルの明かりを飾る会場もあり、それぞれ特色ある展示を行う。飾られる灯籠は伝統的な地口行灯をはじめ、キャラクターを模したものや夏らしい絵を描いたものなど毎年さまざま。一般公募した市民や小中学校、NPO団体などが手作りの灯籠を持ち寄って会場に並べ、水に浮かべたろうそくを中にともす。

 会場の一つである小平ふるさと村では、さまざまなイベントを用意。市の無形民俗文化財に指定されている郷土芸能「鈴木ばやし」による定期演奏会(17時30分~)のほか、新作地口展示会(18時30分~20時30分)、小平糧(かて)うどんの提供(18時~、先着100人、有料)、夜店(18時~20時)も予定する。

 中田さんは「灯りまつりは市民による手作りのイベント。企画・運営も地域の皆さんから構成された実行委員会を中心に行っており、各会場では趣向を凝らした約4000個の灯籠を眺めながら幻想的な空間を楽しむことができる。今年は外国人向けに英語版のチラシも作製した。家族や友人と一緒に会場へ来ていただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は18時30分(点灯)~21時。「サマーフェスティバルinこだいら」を同時開催する小平駅南口は17時30分(点灯)~20時。雨天中止。

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