食べる

東村山の野口製麺所で「東北うまいものうどん」 自然な復興の一助に

3月限定の「東北うまいものうどん」(920円) 「温」「冷」の2種類から選べる(写真は冷)

3月限定の「東北うまいものうどん」(920円) 「温」「冷」の2種類から選べる(写真は冷)

  •  
  •  

 東北の食材を使って作る「東北うまいものうどん」が現在、野口製麺所の本店(東村山市野口町4)と本町店(東村山市本町4)で販売されている。

店主の間野さん。オーダーが入ると一品一品丁寧に仕上げる

 東日本大震災以降、毎年3月に「東北を応援したい」と作っている期間限定メニュー。今年は水野水産(宮城県石巻市)のちくわを使った「極上竹輪(ちくわ)天」、石巻市小渕浜の漁師から仕入れる「三陸ワカメ」のほか、今年初めて使うという伊達物産(福島県伊達市)のブランド鶏「伊達鶏」の照り焼きをトッピングする。具材だけでなく、うどんに使う小麦粉も宮城県産の「夏黄金」や福島県産の「ゆきちから」と、できるだけ東北の食材を使うことにこだわる。

[広告]

 店主の間野昭弘さんは「小さい頃は実はそこまでうどん好きだったわけではないが、本場の香川で讃岐うどんの味に出合って開眼した」と話す。会社勤めと並行して自宅に開いた小さな工房は、車庫の前に「手打ちうどんあります」と看板を置いて、10パックほど販売するところから始まったという。徐々に固定客がついてきたことから翌2004(平成16)年、本格的に製麺所としてオープンし、その場で食べられるメニューの提供も始めた。

 「震災の当時も店を営業していて、テレビで流れる映像を目にするうちに自分も何かしたいと思い、最初は義援金を集めて送っていた。次第にただお金を送るだけではなく、実際に地元の人とつながる形がいいのではと考えるようになった」と間野さん。東北の中でもなるべくさまざまな地域の食材を取り入れたいと、毎年試行錯誤を重ねている。

 間野さんは「『東北うまいものうどん』は支援や寄付ではなく、東北の方々とのちゃんとした商売。おいしく作ってもらった食材の味を生かして調理し、お客さまがおいしいと食べてくれて、それが元は東北で作られた物だと自然に伝われば。そしてみんなにお金や笑顔が回っていけば、一番自然な復興になるのではと思い続けてきた。東京の西にある小さなうどん店だが、何もしないより小さな一歩を歩むことが大切だと思っている」と柔和な表情を見せる。

 提供期間は3月31日まで。営業時間は11時~15時(本店のみ土曜・日曜は18時~20時も営業)。定休日は本店=月曜、本町店=土曜・日曜・祝日。

Stay at Home