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田無のバー「SARU883」 ウーバーイーツでは「バナナジュース専門店」として集客図る

店主の速水さん。内装に合わせモノトーンな服装に

店主の速水さん。内装に合わせモノトーンな服装に

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 バナナジュースを中心に低温調理のローストビーフやカクテルを提供する「Kitchen&BAR SARU883(サルハチハチサン)」(西東京市田無町6、TEL 070-3179-7397)が、田無駅近くにオープンして3カ月がたった。ウーバーイーツではバナナジュースの専門店「SARU877(サルハチナナナナ)」を展開しており、多方面で集客を狙う。

店舗は白と黒を基調としたモノトーンに統一している

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 モノトーンで統一した同店の広さは10坪ほどで、席数は13席。店内を見渡せるバーカウンターでは、店主の速水さんが手際良くバナナジュースを調理する。その間にもウーバーイーツから次々と注文が入り、配達員が商品を取りに訪れる。

 「オープンして日が浅いのに注文が多い」と速水さん。今年2月にマツコデラックスさん出演のテレビ番組でバナナジュース専門店が紹介されて以来、人気が高まっているという。速水さんは「(バナナジュースは)変色するため作り置きには向かず、コンビニでは扱えない商品」と人気の理由を明かす。「作ってすぐ届けられるので、ウーバーイーツとの相性が良い」とも。

 バナナジュースは12種類のメニューを提供する。その中で「牛乳・豆乳」のどちらかを選べるため、合計24種類になる。「カスタマイズ性の高さも魅力の一つ」と速水さん。

 当初は「ウーバーイーツでは顔が見えないため、客の要望がくみ取りにくいのでは」という懸念があったという。そこで自らが配達員となることで、実際に客の反応を見たり、他の配達員とコミュニケーションを取ったりするなどして、少しずつ懸念を払拭(ふっしょく)していった。「電話よりもネットの方が注文しやすい、と考える人が多い時代。その流れに積極的に対応していきたい」と思いを話す。

 「今(コロナの影響で)は楽しい場所がどんどん無くなっている。大人も子どもも、ストレスを抱えた人が休める場所。そんな雰囲気を作っていきたい」と、今後の展望を話す。

 4人の子どもを育てる子育て世代でもある速水さんは「子どもが楽しめるメニューを増やしたい」との思いから、7月に黒糖を使ったワッフルをメニューに加え、売りの一つにした。同店の公式インスタグラムでは「カフェ?何屋だよ」と、豊富なメニューについて自らツッコミを入れている。

営業時間は11時~23時。

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