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一橋学園の「戸隠そば」、惜しまれつつ閉店 人気の「牛めし」は夕方完売

多摩湖線の線路沿いで営業を続けてきた「戸隠そば」

多摩湖線の線路沿いで営業を続けてきた「戸隠そば」

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 一橋学園駅近くの老舗そば店「戸隠そば」(小平市学園西町1)が3月31日、閉店した。

最終日のランチ時は席が空く間もなく次々と客が訪れた

 看板には「立喰(たちぐい)」とあるがカウンター形式で長年営業を続け、立地と提供の速さからサラリーマンや電車の待ち時間にさっと食べたい人などに重宝されてきた。人気メニューは、そばかうどんが選べる「牛めしセット」(650円)や、丼によそったご飯の上にカレーをかけて具をのせた「カレー牛めし」(500円)、コロッケをトッピングした「コロッケそば」(360円)など。

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 閉店を知らせる貼り紙は店内のみに掲示されていたが、ネットを中心に瞬く間に広がり、懐かしむ人が訪れた様子を報告する書き込みが相次いだ。最終日のランチ時は、店外への行列こそできなかったものの、店内に立って順番を待つ客らでいっぱいになり、「店のおばちゃん」として親しまれてきた女性ら3人が休むことなく動き回っていた。

 「おばちゃん、手が空いたらお水ちょうだい」「気が向いたらお会計して」など、客からは忙しい厨房(ちゅうぼう)を気遣う様子も。「ごちそうさん。元気で」と手短に声を掛け、店を後にする男性客もいた。昼時を過ぎても次々に客が訪れ、「朝からよく出た」という牛めしは、夕方には完売となった。

 残業で遅くなった時に良く利用していたという40代の男性は「(多摩湖線の)終電で帰って来ても、店の明かりがついているとホッとした。SNSで閉店を知り、立て続けに2回食べに来た。あの牛めしが食べられなくなると思うと残念」と閉店を惜しんだ。

 貼り紙には「人も建物も年を取り 誠に勝手ながら 引退させて頂きます。心からありがとうございました 戸隠」(原文ママ)とのメッセージが添えられている。

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