手作りのフードとクラフト作品のワンデーマーケット「つくるひと~つむじの日~」が6月12日、相羽建設のモデルハウス「つむじ」(東村山市久米川町4)で初めて開かれる。
主催メンバーの3人(左から栗栖佳代さん・相原万里さん・今橋貴代さん)
「つくるひと」の始まりは、2014(平成26)年に小平のシェアキッチン「学園坂タウンキッチン」で開催された3回連続講座「マルシェをつくるワークショップ」。フードメニューを中心に、開発や収支計算などを実践的に学ぶ講座の最終回には受講生らが主体となって実際にマルシェを開き、イートインスペースが満席になるにぎわいぶりだったという。
講座で出会った栗栖佳代さん・今橋貴代さん・相原万里さんの3人が「自分たちの手で続けていきたい」「雑貨やアート作品も含めて自分たちが買いたいもの、好きなものを販売できる場を」と企画。フードだけでなくイラストや雑貨なども販売する場として2015(平成27)年6月以降、年2~3回のペースで続けてきた。
3回目からは立川の「スマイルキッチン」に場所を移し、昨年11月に10回目を迎えた。初回は8人だった出店者も20人に増え、初めてのライブイベントも行い来場者は過去最大の180人を数えたが、その反面「目が行き届かなかった、と反省点もあった」と今橋さん。改めて「自分たちにちょうど良い」規模を考える中、今橋さん・栗栖さんとつながりのあった「つむじ」が候補に挙がり、出店者12人での開催が決まった。
当日は週に1回学園坂タウンキッチンで営業する栗栖さんが「クリカ食堂」(低温長時間発酵のベーグルやスコーン)、立川で焼き菓子の製造販売やお菓子教室を主宰する今橋さんが「麒麟(きりん)cafe」(グルテンフリーの米粉スイーツ)、西武柳沢で「パリッともちもちベーグルとおやつ」をコンセプトに自身の店を営む相原さんが「M's oven」の屋号でそれぞれ中庭に出店し、小平の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「アヒルのうたたね」も初参加する。
会場の雰囲気に合わせ、天然素材のバッグや真ちゅうアクセサリー、陶器、タティングレースのアクセサリー、ドライフラワーなども販売するほか、「ドーナツピアス作り」や「夏の日差しに備えた香るオイル作り」、シンプルなリーフ類を集めた「スワッグ作り」のワークショップを行う。敷地内に3つのモデルハウスが建つ同所の特性を生かし、授乳・おむつ替えスペースの確保など親子連れへの配慮も。
今橋さんは「初めての場所でどんなお客さまが来てくださるのか読めない部分もあるが、イベントの空気感を持ち帰ってもらえたら。楽しく、気持ちよく過ごしていただけたらうれしい」と話し、栗栖さんは「作り手が目の前にいる距離の近さも魅力の一つだと思うので、『この方から生まれたものなんだな』と感じながら1日だけの空間を楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時30分~15時。雨天決行。