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東村山で生活物資を「お裾分け」 「子ども食堂を開けなくてもできること」を

お裾分けされた米を受け取る西本さん(左端)

お裾分けされた米を受け取る西本さん(左端)

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 自粛生活の中、困難な状況にある人を支援する「みんなでおすそ分けfes」が5月28日、東村山市内(東村山市廻田町1)で行われる。

さまざまな品物が届いている

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 主催のハッピーエナジー(東村山市廻田町1、TEL 090-9241-0521)は、電力自由化に先立って開設したウェブメディアの取材活動を契機に電力サービス提供事業を開始。事業で得た利益から、子ども食堂の開催やシングルマザー支援企画、無料の散髪イベントなどの社会貢献活動を行ってきた。

 今回のイベントは、新型コロナウイルスの感染拡大防止策による影響に苦しむ全ての人が対象。これまでの活動で培ったネットワークを通じて食料品や生活用品を募ったところ、各地の賛同者から米や菓子、ジュース、シャンプー、リンスなど多くの品が集まった。当日に無料で配布するほか、直接来られない人には相談により配送も応じる。

 代表の西本良行さんは「子ども食堂を開催できない状況が2カ月ほど続いている。なんとか今すぐにできることがないかと考えて、こうした形を取った。食堂を利用していた子どもたちはもちろん、1人暮らしの高齢者や経済的に困難な状況にある方など、全ての方を対象としている。ネットの呼び掛けが届かない方もいるので、近隣ではチラシもまくなどして周知している」と話す。

 当日の会場は、コミュニティー食堂にボランティアで参加していた人が庭先を提供してくれたという。遠方から配送を希望する問い合わせもすでに来ており、順次対応を始めている。

 西本さんは「イベント終了後もこの状況がしばらく続くと予想されるので、当面は物資の募集と『お裾分け』活動は継続する」と話し、「人はつながりの中でしか生きていけない。個人レベルで思いやること、つながることを工夫していくしかないのでは」と力を込める。

 開催時間は14時から。開催場所の詳細はホームページで確認できる。

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