保谷市(現・西東京市)出身の落語家で真打ちの林家久蔵さんが5月30日、FM西東京(84.2メガヘルツ)で生の落語を披露する「林家久蔵の西東京ラジオ寄席」を行う。
昨年12月に西東京市のPR親善大使に任命された林家さんが、同局の呼び掛けに応える形で実現。大使就任後、市内で行う初公演となる。林家さんのほか、西東京在住のアマチュア落語家・天家燈四郎さん、保谷落語愛好会の保谷亭ほら吉さんも出演する。
FM西東京の中村晋也さんは「西東京市では落語の愛好家が多く、市内では月に1回程度アマチュア落語の会が開かれていた。林家さんは公民館主催の落語講座で講師を務められたこともあり、市内の落語文化の発展にも寄与されている」と説明する。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、市内の公民館や集会場などで催される落語の会も中止が続いている。地域の愛好家たちの楽しみが失われる中、「ラジオの生放送で落語会を実現できればと呼び掛けたところ、林家さんが立ち上がってくださった」という。
中村さんは「落語文化をさらに多くの方へ届けて、コロナウイルスで停滞する市民の心を明るくしたい。落語好きな方もそうでない方も、これを機に落語に触れて、ラジオと落語の相性の良さも知ってもらえたら」と話す。
放送時間は11時~11時59分。市内で聴取できるほか、専用アプリや「FM++」ホームページ経由での聴取が可能。