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小平で「Withコロナ」のまち巡り マスクとハンズフリー拡声器でガイド

解説は距離を十分に保ち、ハンズフリー拡声器を使用

解説は距離を十分に保ち、ハンズフリー拡声器を使用

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 まち歩きガイドツアー「齋藤素巖(さいとうそがん)彫刻の小径(こみち) まち巡り」が6月4日、小平市で行われた。主催はこだいら観光まちづくり協会(小平市学園東町1、TEL 042-312-3954)。

受け付けはマスクや手袋、PayPayなどで対策

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 ガイドの解説を聞きながら、歴史や自然などさまざまなテーマで歩いて楽しむ同ツアー。年間30本ほどの企画にはこれまで市内外から多くの人が参加してきたが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、3月以降の予定は全て中止になっていた。

 協会では「感染症拡大を防止しながら地域経済との両立を行うために、地元に目を向けた『マイクロツーリズム』が提唱されている」とし、そのモデルとなる形を模索する第一歩として、新しい「まち巡り」の開催を決めた。

 当日の参加者は12人。マスクと手袋を着用して受け付けを行い、資料のほかに熱中症対策として塩分タブレットを配布。参加費の支払いは現金を受け皿に置くかPayPayを使うなどの対策を講じた。

 気温は25度。少し風も感じる天候の下、参加者は2列に並び、それぞれ2メートルほど間を空けて歩いた。「小平グリーンロード」の一部である狭山・境緑道には、小平で晩年を過ごした彫刻家・齋藤素巖のブロンズ作品が点在する。ガイドはハンズフリー型の拡声器を使用し、ソーシャルディスタンスを保って説明。学芸員の篠崎未来さんによる解説も好評で、参加者からは盛んに質問が飛ぶなどツアーは終始和やかなムードで進んだ。

 ガイドを担当した一人、石川純さんは「アンケートでは皆さんが『満足』と回答されていてホッとした。フェースシールドや手袋を着用した対応や、初めて導入したPayPayなど、対策は総じて良い印象を与えられたようだ。説明のときも、距離をしっかり取ることができてよかった」と振り返る。

 同協会の北山剛さんは「開催は世の中の状況を見ながら判断することになるが、これからの季節ならブルーベリーの摘み取りなどもコースに加えられる。今後も感染症対策をしっかりして、まち巡りを楽しんでもらいたい」と話す。

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