小平市は6月3日、65歳上を対象とした新型コロナウイルスのワクチン集団接種予約の受付を始めた。スマートフォンやインターネットに不慣れな人向けに、操作のサポートも行う。

　電話やネットでの受け付けが基本となるが、聴覚に障がいのある人向けのファクス予約も可能とする。接種会場である文化学園大学小平キャンパス（上水南町3）へは無料の送迎バスも運行。

　同市では今回の予約受け付けに向け、予想される混乱への対策を新たに用意する。スマートフォンやインターネットに不慣れな人向けに、市の職員が対面で「予約受付サポート」を、市内３ヶ所で行う。期間は今月9日まで。予約電話の集中による「つながりにくさ」を解消するため、市役所内に相談窓口を新設する。

　小林洋子市長は3日に行った定例会見で、予約受付サポートについて、「予約開始時間には、中央公民館に約80人の人が並んだが、概ね順調に予約できている」と話した。

　市の広報担当者は「約2万3000回分のワクチンを確保している」としており、「今後も順次ワクチンの供給が行われるため、慌てずに予約してほしい」と呼び掛ける。

　今回の予約開始で、65歳～74歳の2万1164人が新たな接種対象となり、先行して接種が行われている75歳以上の人口と合わせ接種対象人数は合計4万5554人となる。

　市ワクチン接種担当の柳原さんによると、現在のワクチンの接種状況は、1回目を受けた人が8214人、2回目が108人。16歳以上～64歳の接種については、「まだ公表できる段階ではない」としながらも「接種券を6月末に発送できるよう調整している」と話す。

　市長は市のホームページで「外出自粛の中ではありますが、感染防止に気をつけて、ご自宅で心と身体のリフレッシュを心がけてください」と市民へメッセージを送る。

予約可能な接種期間は6月5日～7月31日の月曜・火曜・土曜・日曜（祝日・一部日程を除く）で、会場は文化学園大学小平キャンパス（小平市上水南町3）。