
清瀬市が料理レシピの共有サイト「クックパッド」に公式キッチンを開設して、2月17日で半年を迎える。
同市の健康推進課はこれまで、市報や料理教室の開催などを通じて、食育や適切な食生活のためのレシピを発信してきた。しかし、コロナ禍の影響で状況が一変。「食べるものについては全て自粛という雰囲気だった」と同課の係長、小林道子さんは振り返る。
そもそも紙媒体だけの展開にも限界を感じていた。加えてコロナ禍のダブルパンチ。「今後どうやって情報を伝えたら良いのか」小林さんは頭を抱えた。そんな中、担当者からクックパッドの提案があった。
調べてみると、「公的機関」というキッチンカテゴリーがあった。市区町村を問わず、大小さまざまな自治体が工夫を凝らしたレシピを掲載している。「マスコットキャラクターやイラストを使って実に楽しげに見えた。これならいけるかもしれない」と感じた小林さん。こうしてプロジェクトは始まった。
毎月19日の「食育の日」に新たなレシピを更新し、現在では過去に開催した料理教室のレシピを中心に11のレシピを公開中。今後も、同市の「きよせ食ネットワーク会議」を通じて他の課と連携しながら、学校給食や離乳食など幅広いレシピを取りそろえる予定。災害時に避難所で作れるレシピなど、今後の展開に「アイデアが広がる」と小林さんは話す。