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保谷駅近くにベーカリー「ピトレスク」 パティシエ経験生かし洋菓子も

店名「Pittoresque(ピトレスク)」は「絵に描きたくなるような、人目を引く店にしたい」という思いから名付けた

店名「Pittoresque(ピトレスク)」は「絵に描きたくなるような、人目を引く店にしたい」という思いから名付けた

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 西武池袋線・保谷駅南口東町商栄会通り沿いにブーランジェリー・パティスリー「Pittoresque(ピトレスク)」(西東京市東町2、TEL 042-439-6947)がオープンして5カ月がたった。

北海道産の国産小麦を中心に「焼き上がる味、風味のイメージ」から、都度材料選びを しているという

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 同店は7月12日にオープン。ガラス張りの店は、広さ10平方メートルほど。ショーケースと木製の棚には、常時30種類前後のパン、ケーキ、焼き菓子などが並ぶ。

 オーナーシェフの馬場康博さんは、パン職人として代官山の「メゾン・イチ」で働いていた経歴を持つが、職人としてのスタートは「パティシエ(洋菓子職人)」だったという。パン作りの腕も磨く中、独立を考えて見つけた同所は以前もパン店だった物件。契約時にはスケルトンの状態だったため、空間は一から作り込んだ。「大きなガラス窓と、木の温もりが広がる外国のカフェがイメージ。パンも置きつつケーキも並べて『お客様に普段遣いしてもらえる店』を作りたかった」と話す。

 馬場さんが何より大事にしているのは、全ての商品に使っている「12年物」のルヴァン(発酵種)。ライ麦ベースの天然酵母から成るルヴァンはパン職人の師匠から譲り受け、日々小麦や水を継ぎ足し育ててきた「宝」だ。味・香り共に「機械で温度管理しているものより断然良い」と言う。

 人気商品は、パンドミ(食パン)にベーコン、トマト、ホワイトソースをサンドし玉ねぎ、チーズをのせて焼き上げた「クロックムッシュ」(390円)や、シリアルレーズンを練り込んだバゲット生地にクリームチーズ、スモークサーモン、トマトを挟みディルの香りが利いた「スモークサーモンとクリームチーズのサンドイッチ」(450円)。しっかりとした食感で、かむほどに口の中に広がる小麦のうま味、香りを生かした。全粒粉を配合し発酵バターの風味が濃厚な「クロワッサン」(240円)、パンドミ生地のトップに岩塩粒をそのまま使った「塩パン」(120円)なども。金曜・土曜限定商品も販売する。

 馬場さんは「商品を買いに来たついでにおしゃべりをしていくような『交流を楽しめる店』になってきている。多くの方に、パンやお菓子の香りで幸せを感じてもらえたらうれしい」と話す。

 営業時間は10時~19時。日曜・月曜定休。

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