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小平「がらくた雑貨店ホタル石」が20周年 昭和レトロにこだわり品ぞろえ

「いろいろ見て楽しんでほしい」と店主のふにさん。子どもの頃の夢は「ボタン屋と花屋と作家だった」と話す

「いろいろ見て楽しんでほしい」と店主のふにさん。子どもの頃の夢は「ボタン屋と花屋と作家だった」と話す

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 昭和レトロにこだわった雑貨を中心に扱う「がらくた雑貨店ホタル石」(小平市小川町1)が8月で20周年を迎えた。

小平「がらくた雑貨店ホタル石」が20周年 昭和レトロにこだわり品ぞろえ

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 昭和30年代のおもちゃ、レトロなボタン、アクセサリー、文房具、鉱石、実験器具、時計の歯車など、さまざまな商品を取りそろえる同店。玉川上水を散歩する人はもちろん、近隣の武蔵野美術大学の学生や白梅幼稚園の園児たちが次々に来店する。

 子どもの頃から「がらくたを集めるのが好きだった」という店主のふにさん。母親に連れられて訪れた蚤(のみ)の市や、骨董(こっとう)市で見たいつの時代の物ともつかない雑多な商品に「親しみを感じていた」と話す。

「昭和30年代は服を家で作るのが当たり前の時代で、中でもボタンは必需品だった。今よりもずっと種類が豊富で、バラエティーに富んだ色や形のさまざまなボタンが売られていた」とも。日本や欧米を中心に取りそろえた古いボタンは種類ごとに小瓶に分けて陳列し、壁面を埋め尽くす。「自慢のコレクション」と、ふにさんは笑顔を見せる。

自身のチョイスで買い付けるだけでなく、商品の約半数は個人からの買い取りだという。ランジェリー装飾を手がけていた人から買い取ったリボンは、舞台衣装や美大生の作品に生まれ変わり。明治時代の古い写真やネガフィルムなどは、日本の風俗・文化の参考資料として留学生が購入していった。

「思い出のある物は、使わないからといって簡単には捨てられない。近隣のおばあさんが大切に使っていたビーズ刺しゅうのバッグやアクセサリーを来店した若者が見つけ喜んで購入していってくれる。そんな光景にやりがいを感じる」とふにさんは話す。

「気が付いたら開店から20年がたっていた。『一体、何屋なの?』と言われるほど摩訶(まか)不思議な店内をこれからも、もっと楽しくしていきたい。気軽に探検しに来てほしい」と来店を呼びかける。

営業時間は13時~19時。水曜・日曜・祝日定休(雨天の臨時休業あり)。

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